日経平均がついに6万円に。
「すごい」と思う反面、こんな不安が頭をよぎっていないだろうか。
「このまま持ち続けていいの?」 「バブルだったら、また暴落するんじゃ……」 「売って確定したほうが賢いのかな」
含み益が増えれば増えるほど、なぜか怖くなる。
これは投資初心者に限らず、多くの人が経験する心理なのですが、この「怖さ」に負けた判断が、後悔につながることも多い。

何が起きているのか
2026年、日経平均株価が6万円台に到達しました。
1989年のバブル最高値(38,915円)を大きく超え、名実ともに「歴史的水準」となっていて、この背景にあるのは主に3つ。
- 企業収益の改善(円安効果+構造改革)
- 東証の株主還元要求(PBR1倍割れ企業への圧力)
- 外国人投資家の日本株買い(割安感と安定感の評価)
1989年との決定的な違いは「実態が伴っているか」どうかで、当時は土地・株の投機的な値上がりが主因となっていて、企業の実力とはかけ離れていたのですが、今は企業利益の成長がある程度株価を支えているとも言えます。
とはいえ「だから安全」とも言い切れない。
どこが天井かわからない
問題は「どこが天井かわからない」こと、そのもので「バブルかどうか」は、はじけた後にしかわからないうえ、専門家でも意見が割れているようです。
だから「バブルか否か」を判断しようとすること自体、初心者には無意味な問いになります。
| よくある思考 | 実際のリスク |
|---|---|
| 「高値だから売る」 | その後さらに上がる可能性 |
| 「まだ上がるから待つ」 | 急落した時に身動き取れない |
| 「NISAだから放置でOK」 | 下落時の精神的ダメージで狼狽売り |
一番危険なのは「なんとなく持ち続ける」ことで、自分の投資目的と期間を確認していないまま、相場の空気に流されてしまうのは危険。
「売るか持つか」より先に確認すべきこと
相場の空気に流されてしまうまえに、まずは以下のことを確認してみてください。
自分の「ゴール」を再確認する
NISAで何のために投資しているか?
- 老後資金(20年以上先) → 短期の上下は誤差。基本は継続積立が合理的
- 5〜10年後に使う予定のお金 → 一部利確して現金比率を上げる選択肢あり
- 目的が曖昧 → まずここを決める。それ以外の行動は全部ギャンブル
「全部売る」か「全部持つ」の二択をやめる
「利益の一部を確定する」という選択肢があります。
例:含み益が100万円あるなら、30〜50万円分だけ売って現金化し、残りを継続保有。
心理的な安定を得ながら、上昇余地も残せる。
ただし新NISAの注意点として、売却した分の非課税枠は翌年以降に復活するが、「今年の枠」は戻らないので、売りすぎると非課税メリットを削ることになります。
積立を止めない
「高値だから積立を止める」は、多くの場合で裏目に出ます。
ドルコスト平均法の本領は「高い時も安い時も買い続ける」ことにあり、高値圏で止めて、下がった時に怖くて再開できないなんていうのは、典型的な失敗パターン。
積立は止めない。スポット買いだけ慎重にする。
これが現実的な落としどころ。
正しい方向へ
「6万円で売るべきか」は、問い自体が間違っていて、確認すべきは「自分のゴールに対して、今のポートフォリオは合っているか?」
やるべきことはシンプルに3つ。
- 投資目的と期間を再確認する(老後?近い将来?)
- 全部売る・全部持つの二択をやめ、部分利確を検討する
- 積立は止めない
相場の天井は誰にも読めません。
読もうとする時間より、自分のルールを整備する時間に使うほうが、長期的には圧倒的に勝率が高くなるものなのです。
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