貯金ができない、支払いに追われる、お金の不安が消えない。
こうした悩みに対して、心理カウンセラー・セミナー講師の亀井弘喜氏は、収入や節約の技術だけでは解決しないと語っています。
お金の問題は「原因ではなく結果に過ぎない」という見方をしており、東北大学卒業後、外資系コンサルティング会社や人材業界を経て独立した亀井氏は、これまで延べ1万人以上の人生相談に応じ、受講者は1500人を超える。2024年には株式会社PERを設立し外食事業にも携わっており、著書に『最強の俯瞰思考』(KADOKAWA)があります。

最強の俯瞰思考 成功する人は知っている、高く広い視点から課題を捉える力
- 出版社 : KADOKAWA
- 発売 : 2025/12/11
- 言語 : 日本語
- 本の長さ : 272ページ
- ISBN-10 : 4046076887
- ISBN-13 : 978-4046076885
- 商品の重量 : 360 g
- 寸法 : 13 x 1.8 x 18.8 cm
亀井氏がお金の相談で最初に伝えるのは「原因と結果の法則」。
お金がない、支払いに追われるといった状態はすべて結果であり、その手前には必ず種となる原因があるのだそうで、体重の問題が日々の食事内容や食べ方の積み重ねから生まれる結果であるのと同じように、お金の問題も日頃の生き方の積み重ねから生まれるのだそうです。
お金の問題を抱える人には「目的を考えずに使う」「見栄で使う」「依存による出費」「管理の曖昧さ」といったお金に対するルーズさが共通して見られ、このルーズさのさらに奥にある本当の原因が「恐れ」。
「お金がなくなったらどうしよう」「老後の資金は足りるのか」「子どもの教育費は払えるのか」「自分はこの先やっていけるのか」
こうした恐れを抱えていると、人は冷静にお金と向き合えなくなり、必要以上に抱え込んだり、不安を紛らわすために使ったり、見栄や損得勘定に振り回されたりします。
この恐れと対をなすのが「豊かさ意識」で、お金があると思い込む「ポジティブ思考」とは異なり、自分という存在そのものが豊かさとつながっている、自分は豊かさを受け取り生み出せる存在であるという感覚。
お金持ち体質の人は、自分は豊かな存在であり、人生には無限の豊かさが流れ込んでいるという前提を無意識に持っている人が多く、これは源泉かけ流しの温泉のように、尽きることなく豊かさが現れてくる感覚にたとえられ、一方で貧乏体質の人は自分を豊かさとは無縁の、豊かさから切り離された存在だと感じ、恐れと強くつながっているため、収入減や貯金減に対して強い不安やパニックを感じやすいのだとか。
豊かさ意識とつながるための入り口として亀井氏が紹介するのが、メンターであるアラン・コーエン氏から学んだ「豊かさのピザの法則」で、人生の豊かさを1枚のピザに見立てると、お金はその一切れに過ぎず、健康な体、愛する家族や子ども、親が元気でいること、食べ物に恵まれた時代に生きていること、パソコンやスマホがあること、会社員であれば仕事を与えてくれる会社や上司の存在、独立していれば案件をくれる人や紹介してくれる人の存在。
こうした一切れのひとつひとつが、すでに手元にある豊かさとして示しています。
「心が先、現実は後」。
お金の状況という現実も、その人の意識の在り方から少しずつ形づくられていくという考え方で、豊かさ意識がある人は一時的にお金が減っても動じず、自分は豊かであり、お金はどこからでも生み出せると感じられます。
収入を増やす、節約する、家計簿をつけるといった方法だけでは、お金の不安の本質的な解消には至りません。
豊かさ意識が変わらないままでは、同じパターンを繰り返してしまうだけであり、貧乏体質とお金持ち体質を分けているのは収入の差ではなく、自分を欠けた存在として見るか、豊かさを無限に生み出せる存在として見るかという自己認識の違いなのです。
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